前回までのあらすじ
別天津神に国を治めるよう命令された伊邪那岐命,伊邪那美命は国生み、神生みを続けますが、その途中火之夜芸速男(火之迦具土)を生んで死んでしまいました。

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黄泉つ国
死んでしまった伊邪那美命は黄泉つ国(死者の国)に行ってしまいます。
愛する妻を失った伊邪那岐命は妻を探すため、この黄泉つ国にやってきました。


初めは大人しく待っていた伊邪那岐命ですが、伊邪那美命は全然帰ってきません。

伊邪那美命を探すために奥に進むと、そこには伊邪那美命の姿に化成した八雷神(恐怖の象徴、屍を見ると自らも死に至るとされていた)がいました。

伊邪那美命は激怒し、黄泉醜女に伊邪那岐命を追わせます。
ポイント
恥とは言うことを聞いてからなかったことではなく、禁忌を犯したことを指しています。
見てはいけないと言われたのに見てしまったたいう話は、鶴の恩返しや浦島太郎にも採用されているが、この話がモチーフになっていたと推測できますね〜。
追われている伊邪那岐命は、
まず蔓草の髪飾りを投げつけます。
すると山葡萄の木が生えてきての実がなりました。
つぎに、櫛(竹製品)を投げるとタケノコが生え、
最後に桃を三つ投げると黄泉醜女は追って来なくなりました。
やっとの思いで現世に帰ってくることができた伊邪那岐命は黄泉比良坂を大きな石で塞ぎました。
ポイント
黄泉比良坂とは地名ではなく、黄泉の国とこの世界をつなぐ場所のことです。
伊邪那岐命を取り逃がしてしまった伊邪那美命はこう激怒します


こうして、一日に1000人が死に1500人が生まれる世界ができたのでした。
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三貴子の誕生
さて、黄泉つ国で汚れてしまった伊邪那岐命は
筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原で禊をします。
その際に
左目をすすいだときに生まれたのが天照大御神
右目をすすいだときに生まれたのが月読命
鼻をすすいだときに生まれたのが建速須佐之男命
です。
天照大御神は高天の原を
月読命は夜の世界を
建速須佐之男命は海原を治めるように命じられました。
ここまでが三貴子が誕生のお話です。

ぜひ続けてみてくださいね!!
vol.3はこちら