前回までのあらすじ
高天の原で横暴を働き、天照大御神が天の岩戸に隠れる原因をつくってしまった須佐之男命は高天の原を追放されてしまいます。
須佐之男命はこの世界に帰ると、ヤマタノオロチを倒し櫛名田比売と結婚しました。
そして櫛名田比売との間に八島士奴美神を生み、八島士奴美神の子の子の……子に大穴牟遅神が生まれました。

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因幡の白兎と大国主神
大穴牟遅神の異母兄弟が稲羽の八上比売に求婚するため、大穴牟遅神らを率いて稲羽へ向かう最中、
毛皮のないウサギを見つけます。
兄弟はウサギに
「海水につけるといいよ!!」と嘘を教えます。
これをウサギは信じてしまい、皮膚にしみる海水にもだえ苦しんでいました。
ポイント
ウサギに毛皮がない理由は、隠岐島から本州に渡ってくる際、
サメを並べて数を数えながら帰ってきたが、最後に本州に渡るための罠だったことを悟られ毛皮を剥がれたからです。
海水につけて治るわけがないですよね笑 傷口に塩を塗ったら痛いに決まっていますから、これを試し
たウサギもウサギですよね笑

そしたら、なんとまあ。そのウサギは八上比売の使いだったのです!!!
これをきっかけに大穴牟遅神と八上比売は結婚。
これに兄弟は激怒!嫉妬!昼ドラみたいな大荒れ!!!
大穴牟遅神を殺してしまいました。
しかし!!!ここは神話の世界。
大穴牟遅神は母の刺国若比売(さしくにわかひめ)に高天原に連れて行かれ、神産巣日命の遣わした者によって蘇生されます。
これで安心!と思ったのもつかの間、また殺されてしまいますが、またまた蘇生します。
このままでは危ないと考えた母は大穴牟遅神に須佐之男命のいる根の堅洲国に行きなさいと告げます。

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根の堅洲国へ
兄弟から逃げ、根の堅洲国に行くと そこにはかわいい女の子がいました。
その女の子の名は須勢理比売(すせりびめ)と言い、須佐之男命の娘でした。

大穴牟遅神は須勢理比売と結婚することを決めますが、
親が簡単に娘の結婚を許さないのは現代も神話も同じ。
父親である須佐之男命に意地悪をされ蛇がうじゃうじゃいる部屋、翌日はムカデと蜂の部屋に泊まらされます。
しかし、須勢理比売がこんな時のために与えてくれた領巾(ひれ)を振ると全ておとなしくなり、無事に朝を迎えることができました。
これでも須佐之男命のイジワルは治らず、さらにエスカレートしていきます。
次は草原に矢を射てこう言います。


と、ここで大変なことが起こります!!なんと須佐之男命が大穴牟遅神が入っていった草原に火を放ったのです!!!
しかしここでもしぶといのが大穴牟遅神。
鼠が火をやり過ごすための穴を教えてくれ、矢も探してきてくれました!

この時、須勢理比売を正妻としたのでした。
ポイント
生太刀と生弓矢を得るということは首長の資格を得たことを示しており、葦原の中つ国の王者となったことを表します。
ここで大国主神、宇都志国玉神という名前が出されました。どちらも大穴牟遅神のことを指し、大国主神とは宗教上の、宇都志国玉神は政治上の呼ばれ方です。
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大国主神の国造りスタート
大国主神が国造りをどうしようか考えていると小さな神が現れました。
その神は神産巣日神の子で、名を少名比古那神といいます。
大国主神と少名比古那神が出会って間もなく、高天の原にいる天つ神たちからお告げがありました。

こうして最強コンビ(笑)が誕生したわけです。
大国主神と少名比古那神は力を合わせて国造りを行っていましたが、
しかし!少名比古那命は突然、常世の国に帰ってしまうのでした。
ポイント
常世の国について詳しい記述はされておらず、どのような何かははっきりしていません

途方に暮れていると、不思議な光が海を照らして近づいてきます。
これが大物主神です。

大国主神は言う通りに大物主神を三輪山に祀ると、
見事国造りが完成するのでした。
大物主神は大国主神の幸魂・奇魂と言われています。
詳しいことは以下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
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