‘‘超‘‘現代語訳 古事記

古事記って面白い!! ”超”現代語訳 vol.9

ここまでのあらすじ

第10代崇神天皇の御代に疫病が流行したことがあった。

そこで、神床(神のお告げを聞くための部屋)に入ると大物主神おおものぬしのかみが現れ、

「私の鎮まる三輪山の祭司に、私の子孫である大田田根子おおたたねこをつけなさい。そうすれば疫病は治まるだろう」という言葉を残しました。

崇神天皇が言われたとおりにすると、無事に疫病は治まったのでした。

 

崇神天皇と四道将軍

崇神天皇
疫病は治まった。しかし、私にはまだやるべき仕事が残っている。 次は全国に蔓延る反乱軍の平定ダーーーー!!!

 

そのために、
大毘古命おおびこのみことを北陸地方へ
大毘古命の息子 建沼河別命たけぬなかわわけのみことを東海地方へ
崇神天皇の息子 日子坐王いこいますのみこを丹波の国に派遣しました。

メモ

この三人と孝霊天皇の時代に派遣された大吉備津日子命おおきびつひこのみことを合わせて四道将軍といいます。

 

 

さて、大毘古命おおびこのみことが山城の国を通過する時、変わった歌を歌う少女に出会います。

その歌は山城の国に赴任した建波邇安王たけはにやすのきみ(=大毘古命の兄)が謀反を起こすということを彷彿させるもので、

少女を捕まえて詳しく話を聞こうとするも、少女はパッと姿を消してしまいました。
これを不思議に思った大毘古命おおびこのみことは、この出来事を崇神天皇に報告しました。

崇神天皇
それは本当か?もし本当なら放っておくわけにはいかない。 先手を打つぞ!!!!

 

大毘古命に加え 日子国夫玖命ひこくにぶくにみことを派遣し戦いスタート!!!

 

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天皇軍 大毘古命おおびこのみこと,日子国夫玖命ひこくにぶくにみことvs反乱軍建波邇安王たけはにやすのきみ

 

実況「さあ まもなく戦いの火ぶたが切られようとしています。
今回の戦いのルールを確認しておきましょう。
まず最初に両軍の大将が一本ずつ矢を交互に打ち合い、それを合図に戦いが始まります。まもなく試合スタートです。」

 

まず建波邇安王たけはにやすのきみ陣営から一本矢が打たれます。しかしこれは命中せず。

次に大毘古命が放った矢の行方はというと…

 

なんと敵将 建波邇安王に命中!!!

いきなり大将が撃たれた反乱軍はパニックに陥り、糞尿をまき散らしながら慌てふためくのでした。

 

このようにして反抗する国々を平定していき、別々に行動していた大毘古命おおびこのみこと, 建沼河別命たけぬなかわわけのみことは合流することができました。
ふたりが久しぶりに出会ったということから、現在の福島県を相津(会津)というようになりました。

メモ

会津という言葉の由来が古事記通りであるかは不明ですが、会津には北陸道と東海道の文化的交流地点が存在したことは確かです。

 

崇神天皇
あとはこの国の地方集権体制を整えるぞ!!」

弓端の調(ゆはずのみつぎ)…男性が捕らえた動物を納める
手末の調(たなはずのみつぎ)…女性が紡いだ糸や織物を納める

という徴税が始められました。

 

崇神天皇はその功績をたたえて、
「初国知らしめしし御真木の天皇(=初めて国家を領有支配した天皇)」
と呼ばれるようになり、168歳で崩御されました。

メモ

この称号は神武天皇にも用いられますが
崇神天皇の称号を神武天皇に移したものです。

 

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垂仁天皇と沙本毘売

崇神天皇と御真津姫命みまつひめのみこととの間に生まれたのが垂仁天皇が後を継ぎましたが、ここで事件が起こります。

后である沙本毘売さおびめが、
その兄に「私と垂仁天皇のどちらが大切か選べ」と言われるのです。

 

困った沙本毘売ですが、悩んだ末に

沙本毘売
お兄さん、、、あなたの方が…大切です。。

しめしめと思った兄は、短刀を渡して、天皇が寝ている隙に首を刺して殺してしまえと命令するのです。

 

その夜、沙本毘売さおびめは天皇を刺そうと刀を振り上げます。

しかし、その刀を振り下ろすことはできません。

沙本毘売
やっぱり、自分の夫を殺すことなんてできない…私はどうしたらいいの、、、(泣)

 

そのままその場に崩れ落ち、涙が垂仁天皇にかかり、垂仁天皇は目を覚ましました。

 

いま私は、蛇に首を絞められる夢を見ていた。すると突然雨が降り始め、その雨によって目が覚めた
垂仁天皇

 

沙本毘売
申し訳ございません。実は兄からあなたを殺すように指示されて...でもそんなこと私にはできない、、、

 

なるほど、蛇に首を絞められたのは刀についている紐が首に当たり、雨が降ったのは涙がかかったからか。正直に話してくれてありがとう。沙本毘売、お前のことは許してやろう。
垂仁天皇

 

しかし、このような企てを知ったからにはお前の兄を放っておくわけにはいかない。 すぐに出陣だ。
垂仁天皇

 


こうして、垂仁天皇は沙本毘売さおびめを連れて兄のいる屋敷を攻め、火を放ちました。

 

よーし、ひねりつぶしてやろう
垂仁天皇
沙本毘売
・・・

 

垂仁天皇がそう意気込んでいると、沙本毘売が兄を思う情に耐えかねて屋敷に入って行ってしまったのです。

 

おいっ。沙本毘売どこへ行く! ぐぬぬ、これでは相手を攻めるわけにはいかない…
垂仁天皇

 

こんな事情があって、戦は停滞状態に陥ったわけですが、
この間に沙本毘売は子を出産します。

 

沙本毘売
もし、この子を皇子と思ってくださるなら、ぜひ受けとり育ててください

 

出産した子を抱えて沙本毘売さおびめがこちらに歩いてきました。

 

すると垂仁天皇は家臣に命令します。

垂仁天皇
子はもちろん育てたい... しかし、沙本毘売のことも何とかして連れ戻すのだ 髪を引っ張ってでも、服を引っ張ってでもいい。なんでもいいから捕まえなさい

 

しかし、沙本毘売もおバカではありません。
垂仁天皇が自分の子とも取り戻そうとしていることを予想し、
髪の毛はすべて剃ってカツラをかぶり、服やアクセサリーは腐らせすぐ破れるようにして出ていったのです。

 

さて、子どもの受け渡しが始まりました。
男たちが何とか沙本毘売を捕まえようと力いっぱいに引っ張りますが、
やっぱりスルりと抜けられてしまい。燃え盛る屋敷に逃げ帰ってしまうのでした。

 

お前がいないのにこの子をどう育てていけばいいんだ
垂仁天皇

 

沙本毘売
この子は炎の中で生まれた子であるから本牟都和気命ほむつわけのみことと名づけてください。それと私の姪の2柱の女を后にするのがよいでしょう

こう言い残し、兄とともに生涯を終えました。

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たむ
今回はここまで!!!

沙本毘売と垂仁天皇、壮絶な別れでしたね。。。

 

早く続きが聞きたいワン
こま君

 

たむ
次は本牟都和気命と垂仁天皇の后探しのお話をするよ! 楽しみにしててね!!

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