豆知識

【神主が教える】社格制度の歴史 社格・別表神社って何???

 

こま君

神社の由緒を調べると社格(官幣大社とか式内社とか)ってあるけど、どういうことかわからないワン。

 

社格制度は現在は存在しないため、あまり馴染みのない言葉になっているけど、神社の歴史を知るうえでは欠かせない制度だよね!!!

たむ

 

社格とは

社格とは国が定めた神社の格式のことです。

戦前までは神社は国の管理下にあったため、国が社格を決めていました。

 

社格といえば大まかに

1.古代社格制度

2.近代社格制度

に分けられます。

 

 

古代社格制度とは

官幣大社・官幣小社・国幣大社・国幣小社とは

古代社格制度は平安時代に定められました。

この制度では延喜式神名帳に記載されており、国から保護を受けた神社を式内社(官社)と呼びます。

一方で、明らかに平安時代以前から存在しているが、延喜式神名帳に記載のない神社を式外社と呼びます。

 

 

また、官社は幣帛へいはく(神への捧げもの)を奉献されるのですが、

中央政府(神祇官)から幣帛を受ける神社を官弊社、

中央政府によって派遣された行政官(国司)から幣帛を受ける神社を国弊社

 

と分類しています。

 

さらに、それぞれを大社と小社に分類しており

官幣大社,官幣小社、国幣大社,国幣小社に分けられます。

 

注・伊勢神宮はすべての神社の上にあるとされ、社格の対象外です。

 

名神大社とは

このほかにも名神大社という区分もあります

名神大社とは名神祭の対象となる神を祀る神社のことを言います。

名神祭とは国家に大事のある時、諸国の名神に臨時の使者を遣わして祈願する祭りのことを言います。

 

名神大社の全てが官幣大社・国幣大社に属しています。

 

近代社格制度

近代社格制度ではまず官社民社に分けます。

まずは古代社格制度と同様に、官社を官幣社国幣社に分け、それぞれ大社,中社,小社に分けました。さらに国家に功績を挙げた武将・志士・兵士などを祭神として祀る神社のため別格官幣社という社格を設けました。

 

民社とは地方が管理する神社に対する社格です。

これらは幣帛を奉献するところによって、府社,藩社,県社郷社,村社,無格社に分類されます。

 

ちなみに藩社を定める前に、廃藩置県によって藩が廃止されたので藩社は1つもありません。

また無格社とは村社にも至らない神社です。

 

注・伊勢神宮はすべての神社の上にあるとされ、社格の対象外です。

 

 

現在の制度

別表神社とは

第二次世界大戦後、GHQによって国による神社管理は終焉を迎え、近代社格制度は廃止され伊勢神宮を除くすべての神社が同格とされました。

しかし、規模の大きな神社については、一般神社と同じ扱いをすると不都合があることから、「別表に掲げる神社」(別表神社)として特別な待遇を受けています。

 

別表神社の待遇の例

宮司の下に権宮司を置くことができる

宮司・権宮司は明階以上でなければならない(通常は権正階)

禰宜は正階以上の階位を有する者でなければ任用されない(通常は直階)

権禰宜は権正階以上の階位を有する者でなければ任用されない(通常は直階)

宮司・権宮司の在任中の身分は特級、一級・二級上以外の者は二級とする

 

 

 

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