1番最初高天の原に現れた神様は天之御中主神
です。
この神様、意外と知名度が低いですよね。
この神様には別名があります。
「妙見菩薩(妙見様)」です。
これは皆さんご存知……
とは言えないですかね笑笑
神道の神様なのに仏教チックな別名がつけられていますね。
これはなぜなのか説明します。
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神道と仏教ごちゃ混ぜで分かりにくい!!
そもそもなぜこんなにごちゃ混ぜで分かりにくいのか。
このお話は8世紀頃まで遡ります。
当時は僧の中国への留学が頻繁に行われていました。たとえば空海・最澄です。
空海といえば高野山金剛峯寺をつくった時に、麓には神様を祀る「御社(みやしろ)」が建てられました。
空海が神道!?!?
そうなんです。
当時はまだ仏教が人々には浸透していませんでした。
そこで空海が守護神としての役割を求めたのが地元の神道の神様でした。
空海は真言密教を広めるために、神道を利用したのかもしれません。
現在でも丹生都比売神社という神社が高野山の麓にあります。
他にも最澄が建立した比叡山延暦寺の麓には日吉神社があります。
また、「仏が日本の民を救うために姿を変えて現れたのが神様=権現」という考え方も広まりました。
権現とは権り(仮り)に(神様の姿で)現れる という意味を持ちます。
妙見様とは?
空海や最澄が日本に帰国した時、大陸から北極星(妙見菩薩)を信仰するという考えを持ち込みました。
一方、日本では最初に現れた神様は天之御中主神であり、天空の中心として理解されていました。
そこで妙見菩薩=天之御中主神という認識が広まりました。
相馬三妙見社と呼ばれる神社が福島県にありますが、かつては妙見菩薩を御祭神としていましたが、明治時代の神仏分離令以降は天之御中主神を御祭神としています。