東京都には靖国神社という神社があり、また全国各地には護国神社という名称がついた神社があります。
護国神社は全国に52社あり、由緒等は各社それぞれではありますが、基本的に国の平和や発展のために犠牲となった戊辰戦争から大東亜戦争までの戦没者をお祀りしています。
今回は靖国神社や護国神社で祈祷を受けたり、参拝をする意義について考えてみます。
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目次
減少傾向にある護国神社の崇敬者と戦争の話を聞くことのできない若者
崇敬者は英霊と縁が深い人々が大変多く、崇敬者の高齢化や減少が大変な問題となっています。
最近の若者の中には戦中や戦後すぐを経験した者が親族にいないということも増えてきており、いずれは戦争の話を聞く機会もなくなるでしょう。
戦争というのは歴史の教科書でしか知ることのない、すっかり過去の存在となってしまうのです。
靖國神社や護國神社で初宮詣・七五三詣・厄祓のご祈祷、結婚式などの人生儀礼を行っていいか
先ほど記しました通り、護国神社では国のために犠牲となった戦没者をお祀りしています。
そのような場所で初宮詣や七五三詣だなどの人生儀礼や結婚式を行うことは夢半ばで亡くなられた英霊に対して、「見せつける」ことになってしまうのではないかという意見があります。
しかし、私はこれに対して異なる意見を持っています。
繰り返しになりますが、護国神社に祀られている方々は国の平和と発展のために尊い命を捧げられた者たちです。英霊となられた方々は皆、私たちが生きる未来に託してくださったのだと思うのです。
したがって、英霊たちも護国神社での子どもの成育儀礼や人生儀礼、結婚式を歓迎し、お祝いしてくださるのではないでしょうか。
また、私たちは護国神社の英霊の他、これまでの歴史の中を生きてきたすべての人々が日本を守ってくださったことで、現在の生活があります。
私たちにはこの平和な日本を謳歌すると同時に、英霊たちの思いを引き継いで、より良い日本にするために日々生活する義務があるのだと思います。
私たちにできることは形にも表れない、歴史に名を残すこともない小さなことかもしれません。
しかしながら、人々の小さな小さな功績によって我が国は前に進んでいきます。
日々、努力と感謝をしつつ、ぜひ護国神社で皆様の幸せをご奉告なさってください。
【追記】終戦80年にあたり護国神社の臨時大祭に天皇陛下は幣帛料を奉納される
(追記令和7年8月)
今年は終戦より80年の節目の年であり、全国の護国神社では臨時の大祭が行われます。
臨時大祭にあたり、天皇陛下は幣帛料をご奉納なさることが決まっており、これはこの度8回目のこととなります。
みなさまもぜひこの節目の年にご参拝くださいますようご案内申し上げます。