豆知識

【神主が教える】大祓とは 茅の輪くぐりや人形・大祓詞の現代語訳を徹底解説!!

こま君
6月末には夏越の大祓が行われるワンね

 

そうだね!ところで大祓は一年に2度行われるって知ってる?

今回は大祓について詳しく説明していくよ!!

たむ

 

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大祓の由来

大祓とは日々の生活でついた穢れを年2回(6月末と12月末)祓い清めるために行います。

 

これは黄泉の国から帰った伊邪那岐命が筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原(現在の九州か?)で穢れを落としたことに由来します。

たむ
古事記ではこの時に左目から天照大御神、右目から月読命、鼻から須佐之男命が生まれたんだよね!

 

古事記では大祓は

神功皇后が神懸りし、「海の向こうにある朝鮮の地に向かえ」との神託を受けた際、

これに反抗した仲哀天皇が崩御したときから行われたとされています。

 

その時の文章を引用しておきます。(読みづらいので飛ばしてくださって結構です)

更に国の大奴佐おおぬさを取りて、生剝いきはぎ(生きたまま動物の皮を剥ぐこと)、逆剝さかはぎ(異常な皮の剥ぎ方をすること)、あ離ち(田をこわすこと)、溝埋みぞうめ(水路を埋めること)、屎戸くそへ(祭場に大便をすること)、上通下通婚おやこたはけ(親子の姦淫)、馬婚うまたはけ牛婚うしたはけ鶏婚とりたはけ犬婚いぬたはけ(獣姦)の罪を列挙して、国の大祓して・・・

 

 

大祓は年2回ある

夏越の大祓と年越の

冒頭で紹介しましたが、大祓は年二回行われます。

6月末に行われる大祓を夏越の大祓

12月末に行われる大祓を年越の大祓と言います。

 

1年の区切りとして6月と12月に大祓が行われており、

節目におこなわれる大祓は罪や穢れを祓うとともに、半期を無事に過ごすことができたことへの感謝や自らを振り返るための機会として定着しました。

 

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大祓で行われること

人形

大祓では人形ひとがたという人の姿に見立てた白紙を用いて穢れを落とします。

これは夏越の大祓と年越の大祓の年2回行われます。

 

多くの場合、

  1. 人形に名前や年齢を書きます
  2. 人形で身体の気になる部分を撫でます
  3. 人形に息を三回吹きかけます(これにより人形に罪・穢れを移します)

 4.人形を海や川に流す、またはお焚き上げをする

たむ
神社によって違いがあるので、その神社に従ってくださいね

 

茅の輪くぐりと蘇民将来

茅輪くぐりは夏越の大祓でのみ行われます。

 

回り方

茅の輪を左回り、右回り、左回りの順に8の字に三度回ります。

 


茅の輪くぐりは素戔嗚尊の蘇民将来の逸話に由来します。

蘇民将来とは人の名前です。

全国には様々な蘇民将来の逸話が残されていますが、

茅の輪くぐりの由来となったのは備後国風土記でしょう。

 

鎌倉時代に書かれた日本書紀や風土記の注釈書『釈日本紀』ではこう書かれています。

将来という兄弟がいました。武塔神は泊まる家を探しており、裕福な弟に泊めてくれるよう頼みましたが断られてしましました。次に、貧しい兄 蘇民将来に頼んでみると家に泊めてくれるとのことでした。

それから年月が過ぎ、武塔神が再訪すると兄に「茅の茎で作った茅の輪を腰につけておきなさい」

と命じ、それから弟の一族を滅ぼしました。

そして「私は須佐之男命である。今から後の世に疫病が流行れば、茅の輪を腰につけなさい。私の言うとおりにすれば、茅の輪を腰につけた者は疫病から免れるだろう」と言った。

 

たむ
茅の輪くぐりは無病息災を願って行われるんだね!!

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大祓詞ってなに?

最後に大祓で実際に唱えられている大祓詞を紹介します。

 

たむ
四つのパートに分類して現代語訳もするよ~~

 

仮名交じり文

  1. 高天たかまはら神留かむづまりますすめらむつ神漏岐かむろぎ神漏美かむろみ命以みこともちて
  2. 八百万やほよろづ神等かみたち神集かむつどへにつどたま神議かむはかりにはかたまひて
  3. 皇御孫すめみまみこと豊葦原とよあしはら瑞穂みづほくに安国やすくにたひらけくろしせと言依ことよさしまつりき。
  4. さしまつりし国内くぬちあらぶるかみたちをば
  5. 神問かむとはしにはしたま神掃かむはらひにはらたまひて
  6. 言問こととひし磐根いはね樹根立きねたくさ片葉かきはをも言止ことやめて
  7. あめ磐座放いはくらはなあめ八重雲やへぐもいづ道分ちわきに道分ちわきて
  8. 天降あまくださしまつりき。
  9. さしまつりし四方よも国中くになか大倭日高見おほやまとひだかみくに安国やすくにさだまつりて
  10. した磐根いはね宮柱太敷みやばしらふとし高天たかまはら千木高構ちぎたかしりて
  11. 皇御孫すめみまみことみづ御殿仕みあらかつかまつりて
  12. あめ御陰みかげ御陰みかげかくして安国やすくにたひらけくろしさむ

現代語訳

  1. 高天の原にいらっしゃる男女の神のお言葉によって、
  2. 八百万の神が集められ、会議を行い
  3. 瓊瓊杵尊は豊葦原の瑞穂国(この世界)を平和に治めなさいとおっしゃった。
  4. 荒ぶる神は
  5. 次々に問い正され、次々に掃いのけられ
  6. 騒がしかった草木も ものを言うことをやめさせて、
  7. 天上の御座所を後にし、空の多くの雲を掻き分けて
  8. 天上からこの世界に降臨なさった。
  9. 地上の国の中心として 大和の国を定められ
  10. 地下の大きな岩に太い柱を立てて 高天の原に向かって
  11. 瓊瓊杵尊の宮殿をお造り申し上げ
  12. 瓊瓊杵尊はここに住み、平和な国としてお治めになった。
  1. 国内くぬちでむあめ益人等ますひとらあやまをかしけむは
  2. 種々くさぐさ罪事つみごとあまつみくに罪幾許つみここだくの罪出つみいでむ。
  3. でばあま宮事以みやごともちて
  4. あま金木かなぎもとうちすゑうちちて
  5. 千座ちくらくららはして
  6. あま菅麻すがそ本刈もとか末刈すゑかりて八針やはりきて
  7. あま祝詞のりと太祝詞言ふとのりとごとれ。

現代語訳

  1. 国の中に生まれてくる人間が 過ち犯す罪には
  2. 天つ罪や国つ罪などの多くの罪が出てくるだろう
  3. このように多くの罪が出てくれば 天から伝わった儀式に従って
  4. 金属のように硬い木を切り 根本を打ち断って
  5. 台の上に置いて
  6. 管(すげ)の根元を刈りとり 根本を刈りとり 細かく裂いて
  7. 天津祝詞を読みなさい
  1. らばあまかみあめ磐門いはとひらきて
  2. あめ八重雲やへぐもいづ道分ちわきに道分ちわきてこしさむ。
  3. くにかみ高山たかやますゑ低山ひきやますゑのぼして
  4. 高山たかやま伊褒理いぼり低山ひきやま伊褒理いぼりけてこしさむ。
  5. こししてばつみといふつみはあらじと
  6. かぜあめ八重雲やへぐもはなつことのごとく
  7. あした御霧みぎりゆふべ御霧みぎり朝風あさかぜタ風ゆふかぜはらふことのごとく
  8. 大津辺おほつべ大船おほふね舳解へとはな艦解ともとはなちて
  9. 大海原おほうなばらはなつことのごとく
  10. 彼方をちかた繁木しげきもと焼鎌やきがま利鎌以とがまもちてはらふことのごとく
  11. のこつみはあらじと

現代語訳

  1. このように祝詞を奏上すれば、天つ神は天の岩戸の扉を開けて
  2. 幾重にも重なる雲を掻き分けて お聞きになるでしょう
  3. 国つ神も高い山や低い山の頂上に登って
  4. 雲を掻き分けて お聞きになるでしょう
  5. これを神々がお聞きになったならば 罪という罪はなくなり
  6. その様子は風が幾重にも重なる雲を吹き飛ばすようで
  7. 朝の霧も夕方の霧も 朝の風、夕の風が吹き飛ばすようで
  8. 大きい港に居る船を解き放って
  9. 大海原へ押し放つようで
  10. 遠く向こうの茂った草木を焼き入れをした鋭利な鎌で刈りとるように
  11. 残る罪はなくなるでしょう
  1. はらたまきよたまふことを
  2. 高山たかやますゑ低山ひきやますゑより さくなだりにたぎ
  3. 速川はやかは瀬織津比売せおりつひめといふかみ
  4. 大海原おほうなばらでなむ。
  5. なば荒潮あらしほしほ八百道やほぢ八潮道やしほぢしほ八百会やほあひ速開都比売はやあきつひめといふかみ
  6. ちかかみてむ。
  7. くかかみてば息吹いぶ気吹戸主いぶきどぬしといふかみくにそこくに息吹いぶはなちてむ。
  8. 息吹いぶはなちてばくにそこくに速流離比売はやさすらひめといふかみ
  9. 流離さすらうしなひてむ。
  10. 流離さすらうしなひてばつみといふつみはあらじとはらたまきよたまふことをあまかみくにかみ八百万やほよろづかみたちともこしせとまをす。

現代語訳

  1. このように祓い清めた罪は
  2. 高い山や低い山の頂上から 流れ落ちる
  3. 流れの速い川にいらっしゃる瀬織津比売(せおりつひめ)という神が
  4. 大海原までもっていくだろう
  5. そして激しい沢山の潮流が渦をなしているところにいらっしゃる速開津比売(はやあきつひめ)という神が
  6. 飲み込むだろう
  7. それを息として吹き出すとことにいらっしゃる 気吹戸主(いぶきどぬし)という神が 根の国・底の国に吹き放つと
  8. 根の国・底の国にいらっしゃる速流離比売(はやさすらひめ)という神が
  9. それをすっかりなくしてしまうだろう。
  10. このように罪や穢れを祓い清めていただきますことを、謹んでお祈り申し上げます。

 

たむ
ぜひ大祓に参加してみてね!

 

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