豆知識

律令体制

奈良時代から律令体制が整えられ、中央集権的な政治が行われるようになりました。当時は祭政一致の原則がとられており、祭祀と政治は一体のものでした。中央には神祇官が置かれ、朝廷祭祀を司っていたとされています。

今回はそんな神祇官について詳しく解説していきます。

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律令官制の構造は二官八省一台六府

二官 太政官 神祇官

八省 中務省 式部省 治部省 民部省 兵部省 刑部省 大蔵省 宮内省

一台 弾正

六府 衛門 兵衛 近衛

神祇官とは祭祀を司る役所。「伯・副・祐・史」で構成される

神祇官について平安時代中期につくられた辞書である『和名類聚抄』では「カミツカサ」のことで唐(古代中国)では大常寺と呼ばれている宗廟儀礼を司る役所であると記されています。

神祇官は伯・副・祐・史の四等官に分類されており、そこからさらに伯以外を大少に分けます。店員はそれぞれ1人で、官位は以下の通りです。

かみ(従四位下)

大副おほいのすけ(従五位下) 少副すないのすけ(正六位上)

大祐おほいのじょう(従六位上) 少祐すないのじょう(従六位下)

大史おほいのさかん(正八位上) 少史すないのさかん(従八位上)

 

さらに神祇官の下には神部30人、卜部20人、使部30人、直丁2人が置かれています。

  • 神部は朝廷の祭祀実務を担当。
  • 卜部は卜定(神意を問うために行う亀卜)を担当。伊豆・壱岐・対馬(上県・下県)の四国から採用される。卜部の中から宮主が選出され、
  • 使部は氏族からの採用され、雑役を担当。
  • 直丁は諸国から遣わされた者で雑役を担当。任期は3年。

 

神祇官の長官「神祇伯」の仕事

神祇伯の役割について職員令しきいんりょうという行政機構について定めた部分には

掌、神祇祭祀、祝部、神戸名籍、大嘗、鎮魂、御巫、卜兆、惣判官事

つかさどること、神祇祭祀、祝部、神戸名籍、大嘗、鎮魂、御巫、卜兆、惣て官の事を判らんことを)

と記述されています。

(補足)

  • 神祇祭祀とは神祇令という律令祭祀について定めた部分に記された恒例祭祀・臨時祭祀のことで祈年祭や新嘗祭、鎮花祭、鎮火祭、神衣祭などが挙げられる
  • 祝部とは国司によって神戸の中から選ばれた神社の下級神職のことで神祇伯が祝部の賛詞を行う
  • 神戸名籍とは神社に所属し祭祀や経済に携わる人々の名簿ことで神祇伯が取り扱った
  • 大嘗、鎮魂とは大嘗祭、鎮魂祭のこと
  • 御巫とは神に仕える女性で、五人が選ばれた
  • 卜兆とは天皇の御身体を卜うこと

 

まとめ

律令官制は二官八省一台六府からなる

神祇官は伯・副・祐・史の四等官に分けられる

四等官の下には神部、卜部、使部、直丁が置かれる

神祇伯は朝廷祭祀に関する様々な職掌を持つ

 

 

 

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